レイバックはスバル嫌いを振り向かせる救世車

2023/09/07

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ようやく公開されたレイバック.

スバルはいつのまにかアウトドア&若者がターゲットになっていて、終のクルマが欲しい人にとっては全く候補に上がらないブランドになってしまった.

スバルが好きな人は、孤高の水平対向&4WDに魅力を感じている中高年が多いはず.
日産、トヨタといった無難なメジャーブランドではなく、あえてスバルを選ぶ自分好きな人が多いはず.

そんなユーザ層にとって、あのデザインはどうしても受け入れられないのである.

レイバックに対する期待値が低かったこともあり最初の印象は意外といい.
期待値が高かったカングーとは正反対である.

もちろん細かく見れば、フロントグリル、ボンネットのエアーインテーク、リア周りの造り込みなど、欧州車と比較されれば全く刃が立たないわけだが、どことなくむかしのランカスターを思い起こさせる大らかさを感じる.

プラス評価として、タイヤ扁平率55.
乗り心地に拘る仏車乗りとしては大歓迎である.
猫も杓子も低扁平率を履かせているが、いまの日本の道路を考えてほしい.
メンテナンスもままならず、東名高速でさえ、路面はいたんだままの国で45タイヤは苦痛以外の何ものでもない.

そして最初からオールシーズンタイヤを標準装備している点も見逃せない.
できればミシュランにして欲しかったところだが、ルノーみたいにクムホを履かせるよりもいいだろう.

アイサイト車でそれなりのサイズというと、これまでレヴォーグ、アウトバック、フォレスターしか選択肢がなかった.
レヴォーグは痛々しいほど尖っているし、アウトバックはフロントのアンダーガードが痛々しいし、フォレスターはちょっと小さく野暮ったかった.

いまのスバルが好きな人にとっては、レイバックはダメ出しだろうが、いまのスバルが嫌いな人にとっては、レイバックは救世車である.




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