フランス車とはこういうものだ、と割り切っていたネガティブなところも、それはシトロエン特有なこと、ということがわかってスッキリしました.
フランス車はシートがいいと言われています.
でも良さの質が全く違います.
C3のコンフォートシートはソファーに座っているよう.
メガーヌのシートはゆったりした座面で身体をサポートしてくれます.
どちらも甲乙つけがたい.
でも自分には座面がゆったりしているメガーヌの方が合っていると感じました.
というのもC3のコンフォートシートは座面が短いため、シートの端部が膝裏まで届かず、膝裏上のちょうど脂肪が少ないところを圧迫し続けます.
長距離を走っていると次第に右足にしびれを感じるようになります.
最初は、3気筒の微振動のせいだと思っていました.
今回、メガーヌのシートに座ってみると、なぜ座面を短くするのかという疑問に変わってきます.
座面のデメリットは後席シートも同じです.
メガーヌは後席シートも座面たっぷりです.
ブレーキタッチは明らかにメガーヌの方が上です.
フランス車はカックンブレーキというコメントをYouTubeでも見かけます.
でもフランス車ではなく、シトロエンがカックンブレーキです.
シトロエンほどではないにしろ、ブジョーも似たブレーキフィールです.
メガーヌのブレーキフィールは、至って普通です.
ブレーキタッチに神経を使うことなく初めて乗る人でも普通に踏めます.
アイドリングストップがうまく作動していなかったこともブレーキタッチにいい影響を与えていましたが、それを抜きにしてもブレーキは普通です.
変速ショックもメガーヌが圧勝.
C3はトルコンにもかかわらずDCTのようなギクシャク感がとても気になります.
シフトアップよりも減速時のシフトダウンに違和感を感じます.
メガーヌはDCTなのにトルコンのようにスムースです.
シフトアップもスムース、シフトダウンでも違和感がありません.
DCTはギクシャクするというのは、メガーヌには当てはまりません.
4気筒だけあって1700回転前後で気になっていたC3の微振動は一切ありません.
エアコンの物理スイッチはやはり便利、というより操作時間が短くなるし、ブラインドタッチができるので安心・安全です.
オートエアコンだからエアコンを操作することはない、と思っていましたが実際は頻繁に温度設定を変えたくなるほどオートが機能しません.
エアコンを切ったり、温度設定を変えたり、その度はタッチスクリーンを注視しなければならず、これは非常に危険です.
C3で気になっていた右Aピラーの死角もメガーヌにはありません.
右Aピラーに死角を感じたのはこのC3が初めてです.
右折時に横断歩道が隠れる時間が長く、ワインディングの右カーブも先行する視線の邪魔になります.
C3のデメリットはメガーヌにはありません.
ではメガーヌが良いのかといえば佐に非ず.
重量差が200kg強あっても、メガーヌの方がパワーもトルクもあるので運動性能に問題はないと思っていました.
実際は走り出しはかなり重く感じます.
18インチは段差の乗り越えもかなりズシッときます.
クルマが軽いことのメリットを改めて感じます.
C3は車重が軽く、低速トルクが厚いこともあって、とても快活に走り出します.
C3で初めて熱海峠を走ったときは、これがファミリーカーかと驚いたものです.
ちなみにW124はディーゼルでもいつも登坂車線でした.
音に関しては、メガーヌの方が静音なはずですが、C3の方が静かです.
メガーヌが煩いというわけではありませんが、タイヤからの振動が結構室内に入ってきます.
後席のスペースは両者互角です.
CセグとBセグが同じというのは意外でした.
後席からラゲッジを俯瞰した感覚はちょっと短いかなと.
今回、ツアラーを試した理由の一つが追突時のクリアランスです.
W124のワゴン、後席からラゲッジを見たときは奥行きがあって安心だったのですが、ハッチバックのC3は当然に後席の後ろのクリアランスはないに等しい.
メガーヌツアラー、C3よりはクリアランスがあるとはいえ、それほどでもありません.
デザインも大切ですが、クルマは走っていて楽しいに越したことはありません.
C3とメガーヌ、それぞれ違う楽しさがあります.
今回、メガーヌに乗ってみて思うのは、いい意味で普通のクルマであること.
これ大事です.
いいところは慣れてしまっても、悪いところは気になりだすと止まりません.
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