12000キロ走破したシトロエンC3の気になるところを10個ピックアップ

2022/08/30

CITROEN

t f B! P L

 8ヶ月で12000キロというオーバー走行気味のシトロエンC3.

乗り心地がいいので遠乗りすることが多かった8ヶ月でした.


デザイン、乗り心地が良いのはお墨付き.

今回は、気になるところだけを10個、ピックアップしてみました.


1.振動が気になる

3気筒エンジンの振動が気になります.
2000回転弱まで続く振動がハンドルを介して手に伝わるのはやっぱり慣れません.
肉厚のシートが身体に伝わる振動を吸収してくれています.
でも手のひらを介して伝わる振動は、特に冬場は痺れとして手に残ります.

2.死角が多い

Aピラー周りの死界はこのタイプのクルマの宿命なのですが、それ以外の死角も多いのでコンパクトカーなのに見切りが悪いです.
右側のBピラーの位置とシートの位置が重なってしまうため、右側方が死角になっています.
さらにバックミラーが前面に張り出しているので、左折時に視界がバックミラーで遮られられます.
もう少しフロントガラスが上まで延びていれば良いのですが.

3.乗降時に腰をかがめる角度が大きい

シートを一番下にセットしていても、頭をかなりかなり屈め、腰を曲げないと乗降できません.
腰を患ったときは、取っ手がないこともあって、悲鳴を上げながらの乗降でした.

4.シートのサポートが弱い

シートが売りのシトロエンなのですが、腰痛があるときは逆効果な気がします.
座面が柔らかいのはいいとして、背中のサポートが弱く、特に腰のくびれのサポートが貧弱で、結局、硬めのクッションを挟んで座っています.
横方向のサポートはないので、腰痛時にカーブで腰が持ってかれるときには、悲鳴を上げていました.

5.減速時のギヤーの挙動が不自然

アクセルをオフにして惰性で停止位置まで走行したいときに、ギヤが2速に入ります.
そのときにガクッと速度が落ちてしまい、そして止まりたいかなり手前で停止すれすれに速度が落ちてしまいます.
アクセルをオフにして、そのまま惰性で走りたいのに、結局、最後の1マイルをアクセルオンで走行しなければならなりません.

5.カックンブレーキと出来の悪いアイドリングストップの組み合わせ

停車寸前にブレーキを抜いてショックを逃したいのですが、停止する寸前にアイドリングストップが作動してエンジンが停止してしまうので、その振動で初心者みたいな停止になります.
エアコンオンでエンジンに負荷がかかっているときは、アイドリングストップが働かないときもあるのですが、アイドリングストップ時の挙動が大きすぎます.

6.エアコンのタッチスイッチ

オートエアコンにすれば温度調整は要らないと思っていたのですが、実際は、頻繁にエアコンの温度調整を強いられます.
物理スイッチではないエアコンの温度調整は、事故につながりかねなません.


7.ブラインドスポットモニタが見にくい

サイドミラーにあるインジケータが小さく、昼間は特に見にくいです.
センサ範囲が狭いのか、かなり接近しないとモニターが作動してくれません.

8.車線逸脱警報や衝突警報はあっても意味がない

警報するだけでハンドルやブレーキに介入しないので、あっても意味がありません.

9.ロードノイズが大きい

ミシュランプライマシー4というコンフォート系タイヤですが、ロードノイズが結構車内に侵入します.

10.船酔いする程の揺れが続くこともある

単発のショックは上手く吸収します.
路面のうねりによっては、車体の揺れが収まらず、それこそ船に揺られた状態が続きます.
頭痛があるときに運転すると吐き気がします.


雑感

癖があるシトロエンを受け入れるかどうかは、このデザインが気にいるかどうかです.
決して運転フィールを楽しむクルマではありません.

ただこのクルマ、本国では150万円クラス、日本のスイスポクラスのクルマでしょう.
合理的なフランスの大衆車ということを考えなくてはなりません.

ステーションワゴンが好きなのでシトロエンC5Xが気になっていたのですが、運転フィールがシトロエン固有の味付けとなれば、C3とさほど変わらないと思います.

結局、シトロエンを買うなら、ベルランゴ一択だと思います.
あそこまでデザインで差別化できていれば、C3以上に気になるところについて盲目的になれると思います.

QooQ